PC-8801についてはまだネット上に情報が豊富なため、ここではGPD-WINで特定のゲームを動かすことだけに専念する。

■NEC PC-8801mk2SRのエミュ(2018年現在)

2016年現在、Windowsで使える88emuとして見つかるのは
・M88(最終更新は2003年11月)http://retropc.net/cisc/m88/download.html
・xm8
の2種類。
xm8のほうが最近更新されており、Windows10は勿論、Android用のバイナリもある。特にUIは、タッチパネルデバイスで操作し易いようにオーバーレイ表示で構成されている。目新しい。ただ、Windows上で使うにはちょっと今までと操作方法が違いすぎるので、今回は使い慣れたm88も併用していく。

■エミュの起動方法

ダウンロードしてきたエミュ本体を展開し、フォルダ内にPC-8801実機から吸い出したBIOSファイルをコピーする。必要なのはN88.ROM or PC88.ROM、フォントファイル(KANJI1.ROM or FONT.ROM)
 

■エミュレータの設定
特に必要なし。
速度はどんな設定でも十分早く動作する。

■PC-8801mk2SRの基礎知識

モード:PC8801は後方互換性のためにいくつかの動作モードがあり、ゲームによって適切なモードに設定しなければならない。基本的にSR以降対応のゲームはV2。
V1S(PC-8801mk2互換)
V1H(PC-8801mk2の高速動作モード)
V2(SRから搭載された拡張グラフィックモード)

クロック:基本的に4MHz。後年、FH/MH等の8MHz機種も登場したが、専用ゲームは出なかった。

ソフトはカセットテープかフロッピーディスク(2D:320kB)。
ドライブにシステム入りのフロッピーを入れて電源を入れると、システムを読み込んで起動する。

■フロッピーディスクイメージ D88

フロッピーメディアのイメージであるD88は他のゲーム機エミュと違い、セーブ時などに書き換えの可能性がある。常にバックアップしたファイルを使うこと。
D88形式は、複数のフロッピーをパックした状態のものが存在する。88のディスクのサイズは1枚320kB-360kBなので、それより大きければパックされていると思われる。パックされた状態のものは書き換えできないため、ゲーム中にセーブを行おうとすると失敗する。そういったゲームはディスク毎に分割する必要がある。
また、フロッピーなのでライトプロテクトが存在する。書き換えが必要なディスクはライトプロテクトを外す必要がある。Windowsのファイルシステムとは異なる仕組みのフラグで管理されているので、下記のように専用ツールで変更する必要がある。

D88Uty(Windowsで動くD88ファイルの結合・分割・ライトプロテクト変更出来るツール)
http://www.jsdi.or.jp/~imp/index.html
から D88 Utility D88uty v0.13 (31,193bytes) 2002/03/20版 をダウンロード。
(ライトプロテクトの変更は、表示されるディスクイメージを右クリックから変更。)

■ザナドゥ(日本ファルコム/1986)を動かす
GPD-WINを使って、どこでもXANADUを実現する。
ザナドゥではキャラ移動がテンキーに割り当てられており、カーソルキーは使えない。そこで、JoyToKeyを使いテンキーをパッドに割り当てていく。

(以下続く)


■88関連情報
M88でのN88DISK BASICシステムディスクの作り方等>PC-8801保全情報
http://domisan.sakura.ne.jp/article/pc88/pc88.html


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